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「CP-8001」自己昇降式起重機船完成延期!?

2018/10/06 10:17:57 | 起重機船_日本 | コメント:0件



CP_8001_Top.jpg

1.「CP-8001」の概要


 当初、2018年9月完成予定となっていたので、そわそわしながらいつ完成するんだ?と思っていましたが、2018年12月に延期だそうです。少し残念。
3か月程度の遅延なので、やはり台風とかの影響があったのでしょうか?それとも元々の建造工程に無理があっただけなのか。働き方改革の波が造船業界にも押し寄せて工程を守り切れなかったのか。
いずれにしても年内には引き渡し見込みなので待つしかないですね。お披露目は来年2019年2月だそうです。

 船名 CP-8001
 所有者 五洋建設株式会社
 竣工 2018年12月
 クレーン能力 800t @ 26m
 長さ 73m
 幅 40m
 深さ 6.5m
 喫水 4m
 レグ長さ 66m
 レグ直径 3.5m
 ジャッキ能力 2,400 t/本
 ジャッキ速度 0.4m/min
 DPS NK DPS-B方式
 居住人数 最大120人
 ヘリデッキ 有り


この船DPSを搭載してますが、自航出来るのかは不明です。

2.自己昇降式起重機船とは


 まず、自己昇降式台船とはプラットフォーム(台船)とレグと呼ばれる昇降用脚をもち、プラットフォームを海面上に上昇させてクレーン、杭打ち等の作業を行う台船。 プラットフォームを波浪の届かない高さまで上昇させて保持することにより、風や波浪による本船の動揺をなくし、高波浪海域での稼動を可能とし作業効率および施工精度を高めることができます。この台船上に起重機を備えたものが自己昇降式起重機船になります。
 クレーン船というとクレーン付き台船、いわゆる台船に陸上のクローラークレーンを搭載したもの。起重機船というと旋回台又はクレーン部分が甲板と一体となっているもの。というイメージがありませんか?これまでにも、自己昇降式台船にクローラークレーンを搭載したものは日本国内に存在してます。

「SEP」とはSelf-elevating platform」の頭文字をとった略称。

北九州沖洋上風車の設置作業の様子
リンク先:福岡県北九州市沖 現場レポート

 「CP-8001」のように台船とクレーンが一体となっていて、自己昇降式の起重機船が国内初となります。海外にはたくさんいますけどね。主たる用途として洋上風力発電設備の建設があげられますが、設置する部材が多く、100m程度の揚程が必要で、港外や外洋での作業には効率的で安全な作業が可能になることでしょう。波浪の影響を受けなくなるので海上クレーンに比べて吊荷の動揺は間違いなく軽減されるはずです。海上の高所で風は強烈だと思うので、そこは影響を受けますが。
 一般的な港湾土木工事にも採算があえば登場するかもしれませんが、可能性は低いかもしれませんね。洋上風車事業が順調に進んでいないと話は変わってきますが。

3.自己昇降式起重機船による風車組立


作業の流れが分かる動画がありましたので掲載。
画像クリックで拡大表示されます。

1.部材積込

風車組立-1

2.設置場所へ移動

風車組立-2

3.ジャッキアップ

風車組立-3

4.基礎杭打設

風車組立-4

5.トランジションピース設置

風車組立-5

6.帰港

風車組立-6

7.タワー・ブレード積込

風車組立-7

8.ナセル・ハブ積込

風車組立-8

9.再度、現場へ移動

風車組立-9

10.タワー設置

風車組立-10

11.ナセル・ハブ設置

風車組立-11

12.ブレード設置

風車組立-12

13.ブレード設置

風車組立-9

14.組立完了

風車組立-10

15.組立完了

風車組立-11

900t吊起重機船【画像サイト】

Sea_Installer


動画のリンク先:Offshore wind power - how it all comes together at sea

4.建設中の「CP-8001」グーグル航空写真


 兵庫県相生市にあるJMUで建設されている「CP-8001」がグーグルマップの航空写真に写っていました。

建設中の「CP-8001」グーグル航空写真
建設中の「CP-8001」グーグル航空写真-2
建設中の「CP-8001」グーグル航空写真-3

 撮影時期がいつなのかは不明ですが、台船部分はほぼ出来上がっているように見えます。ドック近くの台船上に「CP-8001」に搭載されると思われるジブとバックステーが確認できます。

 台船の前に深田サルベージ建設㈱所有の3,700t吊起重機船「武蔵」が係留されてますが、ジブとバックステーを「武蔵」が搭載したかどうかは不明です。北側には2,050t吊起重機船「金剛」も確認できます。吊荷の重量的には1000t以下だと思いますが、ドック内の「CP-8001」へ搭載しようと思うと「武蔵」クラスのアウトリーチが必要かもしれませんね。まあ、どうでもいいんですけど。

 おまけ。シンガポールで建造中の「Sleipnir」の写真もグーグルマップで見つけました。ちょうど船体ブロックの搭載作業中みたいですね。こちらも早く完成したものを見てみたいものです。こういうの発見すると嬉しいです。

建造中のSleipnir

5.自己昇降式起重機船ランキング


 自己昇降式で現在、最も吊上げ能力が大きのは中国の「龙源振华叁号」2,000t吊でしょう。隻数が多いのは、ヨーロッパ勢。日本で初めて建造される「CP-8001」は世界の中で見るとそこまで大きいものでは無いようです。
< 自己昇降式起重機船 吊上能力ランキング >
 順 位     船 名 吊上能力 レグ長さ
 第1位 源振华叁
 
LongYuanZhenhuaSanHao 
2,000 t85.00 m
 第2位 Aeolus1,600 t81.00 m
 第3位 SEAJACKS SCYLLA1,500 t104.50 m
  〃 VOLE AU VENT1,500 t90.00 m
  〃 INNOVATION1,500 t89.00 m
 第6位 2号
 
JING YIN 02(KOE-02)
1,200 t91.40 m
  〃 PACIFIC ORCA1,200 t105.00 m
  〃 PACIFIC OSPREY1,200 t105.00 m
  〃 港航平9
 GANG HANG PING 9
1,200 t73.00 m
  〃 SEAFOX 51,200 t106.00 m
 第11位 托本号(TORBEN)1,000 t78.00 m
  〃 三航风华
 SAN HANG FENG HUA
1,000 t 不明
  〃 TAILLEVENT1,000 t73.30 m
  〃 福船三峡
 FU CHUAN SAN XIA
1,000 t85.00 m
  〃 福船
 
DA QIAO FU CHUAN
1,000 t 不明
  〃 JB 1171,000 t90.00 m
  〃 JB 1181,000 t90.00 m
 第18位 Sea Challenger900 t82.50 m
  〃 SEA INSTALLER900 t82.50 m
 第20位 CP-8001【日本】800 t66.00 m
  〃 源振华贰
 
Long Yuan Zhenhua Er Hao
800 t67.00 m
  〃 1号
 
JING YIN 01(KOE-01)
800 t80.00 m
  〃 Brave Tern800 t92.40 m
  〃 Bold Tern800 t92.40 m
  〃 APOLLO800 t84.20 m
 第26位 CHANG DE
 (TERAS SUNRISE)
750 t130.17 m
 第27位 华电1001
 
HUA DIAN 1001
700 t60.00 m
 第28位 TERAS OCEAN600 t95.00 m
  〃 NEPTUNE600 t80.00 m
 第30位 Wind Lift I500 t84.80 m
  〃 THOR500 t82.00 m
  〃 海洋风电69
 
HAI YANG FENGDIAN 69
500 t 不明
【建造中】 Luctor et emergo2,400 t127.00 m
【建造中】 HASTY‐W【日本】1,300 t61.50 m

6.世界のウィンドファーム


 世界のウィンドファーム一覧
世界のウィンドファーム

7.国内で続々と自己昇降式起重機船建造の予感!?



引用


◇20年10月の完成予定
 大林組と東亜建設工業は25日、大型洋上風力発電所の建設を目的とした自己昇降式作業台船(SEP船)=イメージ図=を建造すると発表した。ジャパンマリンユナイテッド(横浜市西区、千葉光太郎社長)が基本設計から建造まで一貫して行い、日本特有の建設条件に幅広く対応できるようにする。
 建造するSEP船は、国内で初めて発電容量9・5メガワット級までの洋上風力発電施設の建設を可能とする。13日に建造契約を締結し、20年10月の完成、引き渡しを予定。国内最大の積載重量となり、大型洋上風力発電設備が最大3台まで搭載できる。
 発電容量5~9・5メガワット級の着床式洋上風力発電設備の組み立てを可能とする800トンつり型大型クレーンを装備。将来的な風車の大型化に対応して1000トンつり型大型クレーンへの換装も可能で、これにより10メガワット以上の発電設備の設置もできるようになる。
 船体を所定の位置に誘導するDPS(ダイナミック・ポジショニング・システム)と操船ウインチを装備し、現場条件に応じた最適な位置決め方法を選択して発電設備の建設を可能とする。
 政府の第5次エネルギー基本計画に基づき、今後洋上風力発電建設市場の拡大が見込まれる。ただ、大型着床式洋上風力発電設備に対応したSEP船が不足。既存の作業船では、作業効率の低下が課題とされている。両社は大型設備対応のSEP船を共同で建造し、所有することにした。

 引用元:日刊建設工業新聞[2018年9月26日1面]


 2018年9月25日付で大林組と東亜建設工業が自己昇降式起重機船の建造を発表しています。建造時の吊能力は「CP-8001」と同等で800tですが、1000t吊へのバージョンアップが可能だそうです。
それから、アチハ、自然電力、東光電気工事、吉田組、若築建設の5社共同で「HASTY‐W I」、「HASTY‐W Ⅱ」の2隻からなる、自己昇降式作業台(SEP)を搭載した作業船団の建造を進めているそうです。上記のランキングにも入れちゃいましたが、「HASTY‐W I」は厳密に言うと自己昇降式起重機船では無いです。SEPにクローラークレーンを搭載している従来からあるものになります。
 今後も洋上風力発電設備建設に向けた自己昇降式起重機船の建造が活発になる予感がしますね。
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