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ついに完成!!世界最強起重機船!!

2019/05/30 21:33:35 | 起重機船_世界 | コメント:0件

 2019年5月24日、ついにヘーレマ社の「Sleipnir」完成したようです。驚異の10,000t吊クレーン×2基で最大吊上げ能力20,000tという恐ろしい起重機船となっています。これから、海上試験を経てヘーレマ社に引き渡し予定だそうです。
 シンガポールのSembcorp Marineで建造されているので、ヨーロッパまで曳航するとなると、引き渡しだけでも結構な日数がかかりそうです。スエズ運河は航行できるんですかね?



「Sleipnir」の概要



Sleipnir完成-1
 
 
 まあとにかくでかいですね。あとでメインフックの前で記念撮影してる写真がありますが、とんでもなく大きいです。

 大きさはなどは以下のようになっています。

船名Sleipnir
所有者Heerema Marine Contractors
竣工2019年
クレーン能力20,000 t
(10,000t × 2 基)
長さ220m
102m
深さ49.5m
喫水12m ~ 32m
ブーム長さ144m


今後の作業予定



 すでに、何件かの仕事を受注済みだとプレスリリースに記載があります。
 作業内容は石油プラットフォームの移設や設置という作業みたいです。場所は地中海とデンマーク、イギリス及びオランダ沿岸の北海。

 「Thialf」(14,200t吊)による同様のプラットフォーム設置状況

Sleipnir完成-2


完成時、建造時の様子


 
 建造時の様子は以前に紹介していますので、ご確認ください。

 リンク先:20,000t吊起重機船「Sleipnir」着々と建造中!!

 完成した時の画像がこちら。


 ほぼ完成してますが、まだデッキ上には資材がたくさんあります。
 後ろに見える15,000tと書かれたゴライアスクレーン部材みたいなものが気になります。
Sleipnir完成-3


 メインフックの前で記念撮影。
Sleipnir完成-4


 デッキ上の片付け完了。 
Sleipnir完成-5


 完成セレモニー
Sleipnir完成-6


 

‘QUAD lifting’ とは?



QUAD_lifting

 その名の通りで「4つで吊上げる」ということは、クレーン4台で相吊するということになります。今回建造された「Sleipnir」の他にもヘーレマ社が所有する起重機船には同じようにクレーン2台が搭載されているものがいくつかあります。

 ヘーレマ社のホームページに掲載されている実際に‘QUAD lifting’をテストしている動画がありますので紹介。テストなので吊荷は台船です。重量不明。

 テストでは「Thialf」(14,200t吊)「Balder」(6,300t吊)で相吊してます。最後に”ready for the future”と書かれて「Sleipnir」(20,000t吊)と「Thialf」(14,200t吊)の相吊シュミレーションが登場します。合計の吊上げ能力が34,200tというとんでもないものになってます。需要があるんでしょうね。


Quad Lift - Turning Ideas into Reality (Sea Trials - Barge Lift with Balder & Thialf) from Heerema Marine Contractors on Vimeo.




 図面上に起重機船2隻と台船が浮かび上がってきます
QUAD_lifting-1

 シミュレーションの様子。本格的な感じです。
QUAD_lifting-2

 3DのPC上での画像からの
QUAD_lifting-3

 実際のテスト時。前の画像とほぼ同一。
QUAD_lifting-4

 「Balder」玉掛け完了
QUAD_lifting-5

 「Thialf」も玉掛け完了して吊上げ
QUAD_lifting-6

 上空からのアングル
QUAD_lifting-7

 吊上げた後、回転。これは実際の搭載を想定しての動きかな。
QUAD_lifting-8

 夜になりライトアップ
QUAD_lifting-9

 最後に今回の「Sleipnir」と「Thialf」による相吊りの画像。
QUAD_lifting-10



‘JAPANESE QUAD lifting’



 こんな画像を発見しました。
QUAD_lifting-11

 ヘーレマ社の‘QUAD lifting’に似た、ジブが2本ある起重機船による相吊り。しかも対面係留してるのでほんとそっくり。

 寄神建設㈱のホームページに掲載されていますが、使用している起重機船は「海翔」(4,100t吊)と「新寄隆」(3,000t吊)だそうです。川崎人工島下部プレハブブロック据付。

 川崎人工島は東京湾横断道路建設工事の一環として建設されたので、1989年に起工したことを考えると、約30年も前に日本で‘QUAD lifting’が行われていたことになります。

 我々、日本人の先輩方は偉大ですね。誇らしく思いました。
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