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電気推進(EV)船

2019/09/02 15:08:30 | 船舶 | コメント:0件

 ついに船も化石燃料を使用しない時代が来るみたいです。従来の船舶は発動機や発電機から電源や動力を生み出して航行していますが、完全にバッテリーのみを動力として走る電気推進(EV)船という船があるようです。
 イメージ的に蓄電されたバッテリーのみだと弱そうな感じがしますが、どうなんでしょう?
 余談ですが、「化石燃料」って読んで字のごとく地質時代の動植物の化石なんですって。地球誕生から46億年かけて出来たものを我々は使ってるんですね。化石なので有限。ずっと使っていればいつかは無くなってしまいます。再生可能エネルギーは人類の未来のために必要なんでしょうね。


化石燃料

化石燃料(かせきねんりょう、英: fossil fuel)は、地質時代にかけて堆積した動植物などの死骸が地中に堆積し、長い年月をかけて地圧・地熱などにより変成されてできた、言わば化石となった有機物のうち、人間の経済活動で燃料として用いられる(または今後用いられることが検討されている)ものの総称である。

引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 化石燃料



 2018年末時点、世界でバッテリーを動力として使用する船舶はまだ147隻しかいないそうです。そのうち約40%をノルウェーが占める。
 この記事では、すでに建造されているEV船や今後建造予定のEV船を紹介。



e-Oshima


e-Oshima-1.jpg

 長崎県で建造されたEV船「e-Oshima」。自立操船システムが搭載されており、自動運転の実証実験も行うようです。ゆくゆくは自動運航させる目的みたい。
 バッテリー容量は約600kWh。2019年6月12日竣工。


国内最大級 電池駆動船「e-Oshima」12日竣工 大島造船所

試験航行するe-Oshima(大島造船所提供)

 大島造船所(長崎県西海市、平賀英一社長)が建造していた国内最大級の電池駆動船「e-Oshima」(340トン)が竣工(しゅんこう)、命名式が12日開かれる。自動操船システムも搭載しており、船舶の省人化と安全性向上に向け、実証航行を行う。
 全長35メートルで乗客は最大50人。普通乗用車8台も積載できる。バッテリー容量は約600キロワット時で、一般的な電気自動車(EV)の十数台分に相当する。内燃機関は使用せず、必要な動力は全て電池でまかなう。同社によると、完全電池駆動は国内初という。造船所で造られた船の命名式に出席する来賓を送迎する船として、大島造船所と対岸の同市西海町太田和間の約3キロを航行する。
 自動操船システムは、三菱重工のグループ会社、MHIマリンエンジニアリングと共同開発する。今後、実証運航を通じ、事前に設定した航路の保持、衝突・座礁事故などの防止、自動離着桟など機能の確立を目指す。
 自動操船にはレーダーや高精度GPS、自動衝突予防援助装置、船舶自動識別装置(AIS)などから得られたデータを活用する。昨年度、国土交通省の自動運航船の実証事業にも選定された。
 同社は風力と内燃機関で動くハイブリッド貨物船の開発も進めており「燃費がよく、環境に優しい船づくりにも取り組みたい」としている。

引用元:長崎新聞社 | 2019/6/7 11:00 (JST)



e5(イーファイブ)


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 船体のデザインというか塗装が目を引く「e5」。日本製というアピールだと思いますが、歌舞伎の隈取をモチーフにしているのでしょう。まだ、完成していないのでイメージです。このデザインで建造して欲しい。


旭タンカー・エクセノヤマミズ・商船三井・三菱商事、ゼロエミッションEV船の開発・普及促進で戦略的提携-共同出資会社設立

発表日:2019年8月6日

ゼロエミッションEV船の開発・普及促進に向けて戦略的提携に合意し、共同出資会社設立

旭タンカー株式会社、株式会社エクセノヤマミズ、株式会社商船三井、三菱商事株式会社は、このたび、電気推進(EV)船の開発、および普及促進を通じてEV船を中心とした新しい海運インフラサービスの構築に向けた戦略的提携に合意し、新会社「株式会社e5(イーファイブ)ラボ」(以下「e5ラボ」)を設立しました。

e5ラボは、以下の通り、日本の社会インフラである海運が直面する課題の解決に向け、4社が強みを持つ技術・ノウハウ・ネットワークを集結し、EV船のみならず、最先端技術を駆使した海運インフラサービス等も提供するプラットフォームを構築し、本プラットフォームを通じて、海運業界の持続的な発展に貢献することを目指します。

【e5ラボが取り組む7つの課題】

1.船舶の電動化により温室効果ガスの排出を抑制し、気候変動の課題に取り組む

2.船内通信環境の改善により職場環境を改善し、船員不足の課題に取り組む

3.高度なセンサー技術の活用により、高齢化した船舶を安全に運航するための保守管理に取り組む

4.自動化技術やビッグデータを活用して陸上から船員の業務を支援し、船舶の安全・安心・効率運航に取り組む

5.造船業、舶用機器メーカー、船主、オペレーター、荷主といった海運に関わるステークホルダーにEV船プラットフォームを提供し、船舶の標準化等を通じて持続的な成長モデルの構築支援に取り組む

6.次世代技術の標準規格を提供し、実用・普及に向けた速やかな社会実装の課題に取り組む

7.大容量蓄電池を活用し、災害時の緊急電力供給など、地域社会のBCPへの貢献に取り組む

まずは、2021年半ばまでに、東京湾内で運航する内航タンカーを、大容量電池駆動による「世界初」のゼロエミッションタンカーとしてEV化することを目指します。

又、これと平行して、タンカー以外の内航船種のEV化開発をすすめ、先に挙げた日本の海運が直面する課題の解決を図ります。

更に、内航船に加えて外航船のEV化も積極的に推進し、IMO(国際海事機関)の温室効果ガス(以下GHG)削減戦略である「2050年までにGHG排出を2008年対比50%以上削減」をいち早く達成させるために必要な技術・人材・運用ノウハウを集積します。

e5ラボは、イノベーションを通じて「electrification(電気化)」「environment(環境)」「evolution(進化)」「efficiency(効率)」「economics(経済性)」の5つの価値を社会に届けます。


引用元:日本経済新聞 | 2019/8/6 14:56


 世界初 EVタンカー e5プロジェクトのプロモーションビデオがあったので紹介。EV船というだけでなく、いろんな開発ポイントがあるようです。
 完成予定は2021年。

動画のリンク先:世界初 EVタンカー e5プロジェクト プロモーションビデオ_World's new fully electric tanker from Japan e5ラボ e5Lab

 「大きな夢、e5は海運の未来を変える」という意味です
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 歌舞伎の隈取のようなデザインの船体。これ実物見るとどうなんでしょうね。インパクトはありますが。
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 日本初ではなく日本発のEV船
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 動力はバッテリーのみ
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 バッテリー容量は不明ですが、同型のハイブリッド船で3.5MWhなのでそれ以上だと思います。
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 風車と太陽光パネルが見えますが、再生可能エネルギー以外ほんとに使用しないの?するでしょ?
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 環境に関するすべてがゼロです
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 これを見るととってもクリーン
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 これはEV船とは関係ないと思いますが
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 現行の内航船ではアジマス2基搭載してる船はいないんですかね?
 スペックは 350kW×2基なので476ps×2基=952ps
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 タグボートとかでは普通だと思いますが。内航船とかだとペラの蹴り波を舵にあてて操船してますよね。
下の画像のように(スクリューの直後に舵がある船の画像)
舵

 内航船はあまり詳しくないのでよく分かりません。でも異次元の操作性ですから。EV船じゃなくても搭載できそうな気がします。
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 スラスタは結構一般的な気がします
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 操船性能は向上するでしょうね
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 こんな磁石的なもので係船する発想は素晴らしいと思います。
 実際どんな感じか見てみたいですね。平水限定だそうです。
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 これだけボタン多いと押し間違えそうで心配
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 ビジネスホテルより快適そうな感じ
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 何かが無限大
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 これもEV船以外にも運用できそうですね
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 日本に内航船は7,000隻もいるのか
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 これはその通り
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 サステイナブル(sustainable)とは維持できる、持続できるという意味。
こういうカタカナ英語使う人は何を考えてるのでしょう?伝わりにくいと思わないのか?
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 2021年デビュー。ネットで見ると2020年末に世界初となるバッテリー推進タンカーの商用化を目指すそうです。
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vibes one(ヴァイブス ワン)


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 2015年1月に完成したvibes one(ヴァイブス ワン)。アルミ合金製電気推進式遊覧船。総トン数19tなのでそんなに大きくはないです。全長19.99m。定員34名。バッテリー容量は110kWh。
 沖縄県の石垣島で各種実証実験を行い、観光に役立つサービス展開を目指しているそうです。
 船底の一部に強化ガラスを使用した水中展望室が両舷にあり、海底の珊瑚礁を楽しむことができる。
 所有者はバンダイナムコグループの株式会社VIBE。建造はツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社(広島県尾道市)。

参照元 株式会社VIBE 報道関係資料:株式会社VIBE | ニュースリリース 2015.1.13

あまのかわ



あまのかわ-1

あまのかわ-2

引用元:ツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社



 2012年に建造された電気推進旅客船「あまのかわ」。こちらも総トン数11tなのでそんなに大きくないです。バッテリー容量は52kWh。
 上記で紹介した「vibes one」の他に「kansui」、「fugan」の計4隻EV船がツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社で建造されてます。


あまのかわ-3

引用元:ツネイシクラフト&ファシリティーズ株式会社 | 電気推進船 あまのかわ




「らいちょう」シリーズ


らいちょうⅠ

 東京海洋大学が開発した3隻の電池推進船「らいちょう」シリーズ。それぞれ建造が早いものから「らいちょうⅠ」、「らいちょうS」、「らいちょうN」。
 建造目的は低環境負荷への展開、遠隔操船・自立航行など次世代水上交通システムの研究・調査。


らいちょうⅠ-2

引用元:一般財団法人電池推進船普及研究財団 | 電池推進船



<「らいちょうⅠ」無人操船デモンストレーション >
 無人操船という名の遠隔操船の動画がありましたので、興味ある方はどうぞ。
 あまり実用的なものでは無い気がします。

らいちょうⅠ-3

動画のリンク先:Radio control passenger electric boat RAICHO-I

<YANMAR 自動着桟システム デモ映像>
 似たようなもので、YANMARが開発した自動着桟システムのデモ動画も発見したのでどうぞ。こちらの方が実用的かどうかで言うと実用的。

らいちょうⅠ-4

動画のリンク先:ヤンマー自動着桟システム デモ映像

Ampere


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 2014年に建造された世界初のEVフェリー。フェリーはカタマランで、長さ80.8メートル、幅20.8メートル。総トン数1,598t。バッテリー容量は1040 kWh。
 カタマランとは双胴船(そうどうせん)のことで、2つの船体を甲板で平行に繋いだ船のこと。
 所有者は「Norled」というノルウェーの海運会社。

双胴船の画像
双胴船-1

双胴船-2

 実際にEVフェリーを運航している動画があるので紹介。

動画のリンク先:AMPERE, video

会社名の「Norled」
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世界初のEVフェリー。エミッションは放出とか排出という意味。
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「AMPERE」
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いざ、出港
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船内の様子。普通のフェリーと変わらない気がします。
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間もなく到着
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入港。岸壁右手に見えるのがバッテリーの充電設備。
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ケーブルの先に大きなコンセント的なものがついてるものを充電器にセット。
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車や人が乗下船している間に充電中。
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自動係船システムを搭載してました。
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磁石なのか吸盤的なものかはよく分かりません。
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係船完了。上下に跡がついてます。
どんな仕組みなのか気になりますね。
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Ellen


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 2019年7月にデンマークで誕生したEVフェリー「Ellen」。大きさは先程の「Ampere」よりも小さいですが、航行距離が世界一だそうです。充電設備がある港間の距離が22海里(40.744㎞)。バッテリー容量は4.3MWhなので桁違いに大容量。
 プレゼン動画を紹介。

動画のリンク先:E FERRY

世界で一番長い区間を航行する電気フェリー
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一度の充電で22海里(40.744㎞)航行可能
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バッテリー容量は4.3MWh
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ペラモーター2×750kw(2×1,020ps)
スラスタ2×250kw(2×340ps)
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従来のものと比べるとこんなに小型化されてます
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非常にコンパクト
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スラスタもコンパクト
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船内備品が軽量
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テーブルも軽そう
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車両を搭載するとこんな感じ
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バリアフリー。車いすの方も利用しやすい。
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バッテリー室
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万が一の火災にも泡消火システムで対応
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もちろん、救命ボートもあります。
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避難経路も確保
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「Ellen」が入港する港にもこの係留設備がついてました
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陸上側の充電設備
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接続状況
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