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変わった風貌の起重機船?「VB 10,000」

2017/10/04 15:04:13 | 起重機船_欧米 | コメント:0件

VB-10,000-0

VB 10,000の概要


見るからに変わった形の起重機船ですが、主にメキシコ湾で波浪や老朽化によって倒れた石油プラットフォームの回収・引き揚げを行なう為に建造された作業船だそうです。いろんな映像を見ると老朽化したプラットフォームの撤去作業もやってる感じでした。最大吊上能力は6,800t。2011年にはこれまた斬新な”爪”と呼ばれるゲームセンターで見かけるUFOキャッチャーの要領で海底の残骸を回収できるアタッチメントも導入されているようです。仕様は以下のようになってます。

VB-10,000-1

「VB 10,000」所有会社のホームページ

作業の様子


アウトリーチとか関係なく、吊荷の真上にセットしないと吊上げることは出来ませんが、安定感はあるような気がします。

爪無しの状態で引き揚げる動画
Title:VB 10,000 Retrieves Gulf of Mexico Platform


海底から残骸を吊上げた状態
VB-10,000-4

撤去したものを積込する台船を曳航
VB-10,000-5

間にはめ込んでセット
VB-10,000-6

吊荷を搭載
VB-10,000-7

吊具はこんな感じ
VB-10,000-8

無人の状態で巻下げて玉掛けを外してます
VB-10,000-9

台船を引き抜いて作業完了!
VB-10,000-10


爪を装着して引き揚げる動画
Title:VB10,000 Claw Lifts 4 Topsides


白い爪が装着されてます
VB-10,000-2

原始的な感じで、発想がアメリカ的
VB-10,000-3

海洋石油・ガス海洋生産施設の撤去問題


世界に数多くある海洋石油・ガス海洋生産施設は老朽化が進んでいるものも多くあり、使用されなくなれば撤去しなければならない。

”イギリスの海域において、全てのプラットフォームを撤去するのに掛かる費用は1995年時点で3450億ドルに上ると推定されており、パイプラインの撤去まで含むと6210億ドルに達するとされている。”
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/石油プラットフォーム
ウィキペディアより

少し昔の時点での話ですが、石油プラットフォーム撤去事業はかなりの規模みたいですね。メキシコ湾にも数多くの石油プラットフォームがあるそうなので「VB 10,000」も撤去事業を見越して建造されたのかな。

日本国内の石油プラットフォーム


調べてみて驚きましたが、日本国内にも石油プラットフォームがあるのをみなさんご存知でしたか?
現在、日本国内で生産を行なっている石油プラットフォームは1基だけみたいですが、新潟県にあるそうです。「岩船沖( いわふねおき)油ガス田」という名称で、1983年に発見され、1990年に沖合い4km、水深36mの場所にプラットフォームを建設して生産を開始。陸上基地までの海底パイプラインは21kmもあるそうです。
これもいつかは撤去する日がきてしまうのが悲しいものです。
世界に負けない発想力で撤去技術を開発して世界の石油プラットフォーム撤去事業で日本の企業に頑張ってもらいたいものです。
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