20,000t吊起重機船「Sleipnir」着々と建造中！！

　2019年初めての更新です。今年もフナフナブログを宜しくお願い致します。

　さて、日本初の自己昇降式起重機船「Cp-8001」は完成したようですが、まだお披露目されてませんね。2019年2月頃の予定にはなっているようですが。

　世界の起重機船を見ると20,000t吊の半潜水式起重機船「Sleipnir」が順調に建造されてる模様です。少し前の動画ですが、興味深いものがあったので紹介。

１．20,000t吊起重機船「Sleipnir」建造

　現在、シンガポールのSembcorp Marineで建設中の半潜水型起重機船「Sleipnir」。完成は2019年なので順調にいけば年内中に完成する予定。

　Sembcorp Marineのメディアリリースを確認すると、建造費は約10億米ドルという途方もない金額でした。1米ドル=108円で換算すると日本円で1,080億円になります。まあ、想像を絶する大きさなので金額もそれ相応ということで。

　船名の由来は以前も記載しましたが、北欧神話に登場する神獣の一つで主神オーディンが騎乗する8本脚の軍馬だそうです。

２．「Sleipnir」の要目

船名	Sleipnir
所有者	Heerema Marine Contractors
竣工	２０１９年
最大吊上荷重	20,000t（10,000t×2基）
長さ	220.0m
幅	102.0m
深さ	49.5m
喫水	（最大荷重時）32.0m 　（航行時）12.0m
収容人員	４００名

３．「Sleipnir」建造動画

　今回作成した記事のメインはこれです。この動画を見つけたので紹介したいと思いました。2018年8月28日にアップロードされているので、現在はもっと建造が進んでいると思います。

　動画はクレーン部分を製造しているHuismann Equipmentの建造工程。船体部分はおよそ出来上がった状態からクレーン部分の搭載を行っていく様子を紹介してます。結構、見てておもしろいです。

「Sleipnir」建造動画のキャプチャ

クレーン部分搭載作業は3,600t吊起重機船「L 3601」


クレーンハウスの搭載


遠目からは小さく見えますが、大きいです


締め込み本数がやばいですね


ウインチルームの搭載


中国で製造されたクレーンブームの積込作業


バックステイ的な部材も合積み


吊点数少ないので必然的にシャックルでかい、ワイヤー太い


搭載作業をしているジブクレーンは2,600t吊でした


リフティングフレームの搭載


「L 3601」のジブに接触する勢いで巻き上げてます


固定ピンでかいです


夜間の搭載作業。ちょっと神々しいですね


クレーンブームの吊上げ


玉掛けは仕込んだワイヤーに連結。吊位置が広いからでしょう。


クレーンブームの吊上げ。フック間をワイヤーで固定してますね。


クレーンブームの搭載作業


正面からのブーム搭載作業


固定ピンは巨大


片側のクレーン搭載作業が完了


2基目も同様に搭載。「Sleipnir」は係留を反転してます。


2基のクレーンを無事搭載完了


ワイヤーリービング。最初はロープから徐々に太いワイヤーへと巻いてます。


上空からの進捗。


ワイヤーリービング。本設っぽい太さまできました。


クレーン部分の設置完了





居住区の方も出来上がってきてますね



　完成の情報が入り次第、紹介したいと思います。

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